日々の記録

日記形式で文章を書く練習

贈与、征服、そして窃盗

人に何かをしてあげたい、その人のためになることをしたいという感情はどのようにして発生するか。まったく自分のためにならないような行為を人間がするとは考えにくい。なんらかの点で行為者の利益が発生している。利益という言葉はビジネス的すぎる。その利益は精神的なものでも構わないからだ。「わたしはあなたにいろいろなものをあげましょう、お礼はいりません、あなたの成功がわたしの喜びです」こんなことを言う人間は信用ならないし、鼻持ちならない。意識的か無意識的か―ほとんどの場合、無意識的だが―を問わず、ここには征服システムが作動している。この人が得ているものは誰かの喜びではなく、征服の快感である。いま述べていることはわかりやすく図式化しただけのことであって、いたるところで、この贈与システムが動いている。それは贈与という聞こえのいいベールに包まれた征服である。これは贈与ではない…

与えるのではなく、盗ませること。勝手口の鍵を開けて、いつでも入れるようにしておくこと。私は誰にも何かを与えようとは思わない。「わたしから何かをもらおうとは思わないでくれ!わたしから盗んでくれ!」盗ませる余地を残すこと、これが本当の贈与である。

私は贈与の潜在的な欺瞞、厚かましさに耐えることができなかった。善意をもって言うときでさえ、征服を目論む帝国主義はそこに存在する…