日々の記録

日記形式で文章を書く練習

今日は普通の日、でもいい日

いよいよ『実践理性批判』に取り掛かったがやはり少しも進まない。序というよりは結というほうが適している。取り組んだ時間と進捗は比例しないということを改めて実感した一日だった。

 

今日はガールズバンドのねごとについて論じてみたい。以前から構想は練っていたがこれといった機会もなかったので、ここらで素朴に展開してみたいと思う。

 

凛夜

凛夜

  • ねごと
  • ロック
  • ¥250

 

今日紹介するのは「凛夜」という曲。ETERNAL BEATに収録されている一曲だ。一番、二番という概念はこの曲には無い。Aメロとサビから成る。Aメロで歌われていることはこうだ。まず最初に俯いた人々が登場する。彼らはそれぞれの時間を生きている。この曲の主人公はそんな彼らを眺めている。ここで主人公の独白が笑って死ねればいいじゃんという衝撃の一言。全体的に憂鬱な雰囲気で包まれている。ここまでではこの人物が何を考えているのかわからない。次の一節でこの人物は、最近大人になった寂しさを感じてなんとなく泣きたい気分にあることがわかる。歩道橋から街の光まで距離を感じる。この曲では天気の描写は一つもないが、霧がかっていて雨がしとしと降っているように感じる。しかしこの雨と霧こそがこの曲の主人公の心情なのだ。なんのあてもなく、ただ生きているだけの日々、過去の情景がロマン主義的な甘美さをもって主人公の頭をちらつく…

このように「凛夜」はメランコリックな性格を持っている。しかしそれで終わらないのがねごとだ。

サビでは今までと打って変わってエネルギッシュになる。自分自身に対してはだかになって、当たり前だった今日もそのままを全部愛してと訴える。そして理想ではない未来でも生まれたての夢を見たいと語りかける。あなた自身になって、わたし自身になって…一気に霧は吹き飛び、雨は止んで白い光が降り注ぐ。どこかマルティン・ブーバーの我と汝を思わせるサビだ。

Aメロの存在論的な不安とサビの快活さ。「凛夜」はねごとの実存主義哲学である。

 

以上「凛夜」を紹介してきたが、あらゆる面でねごとは型にはまらないバンドだと思う。いつも次の変化を予想できないねごとの音楽をこれからも楽しんでいきたい。

 

ETERNALBEAT(通常盤)

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ETERNALBEAT(初回生産限定盤)(DVD付)

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